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非ステロイドとステロイド製品。 皮膚薬でおすすめするとき、短期でしっかり治したいかたに。腫れを抑えたい方⇨ステロイドをおすすめしています。 湿布はサロンパスやジクロフェナクなど非ステロイド成分ですが、 ずっと貼り続けられるから非ステロイド成分?がはいっているのでしょうか? 湿布でステロイド成分がはいったものは市販薬でありますか? ステロイドがはいってる商品(痔の薬や皮膚薬)とはいってない商品(湿布)の違いがよくわかりません。 なぜ商品によってステロイドと非ステロイドがあるのか。。 頭痛薬とかは非ステロイドですもんね。 湿布も腫れて痛いときに湿布を貼るのでステロイドがはいった湿布もあるのかなあと… ステロイドと非ステロイドの違いがあまりよくわかりません。。 薬剤師さんから聞いたらなにいってんだと思いますが、、、言いたいことが理解出来る方いましたら教えていただきたいです。
そら@新人登録販売者
登録販売者, OTC専門ドラッグストア
りんどー
薬剤師, 調剤薬局
自分自身の復習も兼ねて書いていますので超長文になります。 ステロイドの絡みは患者さんには簡潔に説明出来ますが、指導する側の方に、となるとなかなか難しいですね。 ステロイド消炎鎮痛薬(通称ステロイド)と非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs通称エヌセイド)ですが、まずなり立ちとして作用や用途の一致するものをふたつに分けた訳ではありません。抗炎症という点について似ている部分はあって、使用される病名で一部被る部分はあってもそもそもがかなり別物です。 何故名前がこのようになっているのかは歴史のお話になりますので、興味があればお調べ下さい。 ステロイドには抗炎症・免疫抑制・抗アレルギー作用などがあり、NSAIDsには抗炎症・鎮痛・解熱作用などがあります。またそれぞれに起こりやすい副作用があります。 ものすごくざっくりと言っていきますとステロイドを一言にあらわすと「諸刃の剣」という所でしょうか。非常に効果が高くこれでないと病勢を抑えられない、ひいては死の危険すらあるという場合もある。一方で副作用は多彩で重篤なものも複数。使用期間が長いとか大量投与の場合などにはより注意が必要です。特に外用より内服・注射(局所である関節内は除く)ではそれが顕著です。外用と内服・注射は成分一緒でも少し別物位に思ってもいいかもです。もちろん外用にも様々な注意点があるのですが。いい面悪い面どちらも強調し過ぎてはいけないと思いますし、患者側にも考えに何らかのバイアスがかかっている事があったりと非常に患者応対には気を使う部分です。 専門家の適切使用が求められる薬です。 なので内服ステロイドのOTCはないです。 あるのは花粉症用点鼻・皮膚疾患用の塗り薬・痔疾用薬・口内炎のパッチや軟膏かな。もれがあったらすいません。漫然使用は添付文書で禁止されているはずです。 外用でも眼科用目薬や喘息用吸入薬がないのは副作用の判断しづらさや不適切使用時の結果の重大さを諸々考えると、セルフメディケーションの範疇を超えている為ではないでしょうか。 メーカーと言えば今回の件で言いますとフルコートFのOTCの添付文書もネットで見られますが、そのまま指導に使えそうなよくよく配慮された素晴らしいまとめ方だな、という私感です。 NSAIDsについてはこれはOTCの領域ではほぼ痛み・熱への「対症療法」の薬と思っていただいて良いと思います。薬によって効能効果・副作用に差があります。 OTCの湿布にステロイド入りのものがあるかと言えばNOです。そもそも整形領域での効果を期待してなら医療用にもないです(皮膚疾患向けにはテープ剤があり)。ない物についてはあまり語れませんが、今はもう販売が終了しているリウマチに対してのステロイドの塗り薬が医療用で以前ありました。ですが、効果は今ひとつだという評価だったようです。 補足するとNSAIDsではないですが鎮痛薬という薬効として同じ括りで重要な薬としてはカロナール(アセトアミノフェン)があります。 後一点れもんさんの投稿の中で気になったのですが、皮膚科薬で腫れを抑えたい場合にステロイドをお勧めするとあったのですが、これって皮膚の内部からの腫れという事でしょうか。この辺はもしかして薬剤師でも意見が異なるでしょうし言葉の綾で私が取り違えているのかもしれないですが、私は皮膚内部の腫れがメインなら専門医を勧めるかもしれません。皮膚の目に見える表面の限局的なかぶれや発疹、炎症であれば期間限定で勧めますかね。 本当は私などの回りくどい説明よりも良書を購入されて読まれた方が余程分かりやすいのでしょうけど。なんだかすみません。辞典的なOTC薬の基礎の一冊を既にお持ちでしたら、「OTC医薬品の比較と使い分け」とか興味に合うかもしれません。
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