ちいかわ

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急性期 一年目 


仕事タイプ

新人ナース, 病棟, 一般病院


職場タイプ

内科, 神経内科

看護・お仕事

わたしの勤めている病棟の手術患者の補液では、術中はフィジオを投与し、繋げたまま病棟に戻ってきて、ソルラクトに替えることが主流です。 先輩看護師に「なんでフィジオをつなげたままじゃなくてソルラクトにかえるのか調べておいてね」と言われましたが分かりませんでした。 二つの輸液の違いは酢酸リンゲル液と乳酸リンゲル液であり、手術で失われた組織間液や血漿の補充をしているというところまでは調べたのですが、、 術中と術後で使い分けている理由をどなたか教えてください。

輸液術後1年目

ちいかわ

内科, 新人ナース, 病棟, 神経内科, 一般病院

22022/09/15

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外科, 小児科, 整形外科, 病棟, リーダー, 一般病院, SCU

こんにちは突然のコメント失礼します。 私の施設でもソルラクトやフィジオなどに代表される、いわゆる「リンゲル液」を使用し、術中の輸液の維持を行っています。 まずは、術中の輸液の意義を確認していきましょう。周手術期における輸液の主な目的は以下です。 ・術前の脱水補正 ・術中の維持輸液 ・喪失した水分等の補充 ・麻酔薬の血管拡張作用にともなう相対的循環血液量不足分の補充 ・出血にともなう絶対的な循環血液量不足の補充 輸液は「細胞外液」と「維持液」に分別されます。手術中に使用する輸液は主に「細胞外液」であり、生理食塩水、リンゲル液、人工膠質液、アルブミン製剤に分けられます。 リンゲル液は、細胞外液の組成に近い電解質組成に調節されていて、さらにその緩衝材により「乳酸リンゲル液」「酢酸リンゲル液」「重炭酸リンゲル液」に分けられます。 今回質問にあった「ソルラクト(R)」は乳酸リンゲル液で、「フィジオ140(R)」は酢酸リンゲル液です。リンゲル液に添加されている緩衝材は、いずれにしてもその代謝産物としてHCO3-(重炭酸)を生じるため、代謝性アシドーシスの補正として用いられます。 乳酸ナトリウムは、その乳酸が主に肝臓で代謝されて重炭酸を生成し、アシドーシスを補正します。ですので逆に言えば、乳酸が体内に蓄積している状況だったり、肝機能に問題がある場合には、代謝工程がうまく働かないので望ましくありません。 酢酸リンゲル液は、肝臓だけではなく筋肉でも代謝され、重炭酸を生成します。肝機能障害がある場合での使用もできるのがメリットです。フィジオはさらに1%糖加されているため、ケトン体生成も抑制し、代謝機構の管理を容易にします。 これらを考えると、酢酸リンゲル液の使用のほうが医師の心理的に使いやすいという傾向がありますが、実際は医師の好みやコスト面なども考慮され、口頭指示が出されているのが現状かと思います。 長文になりましたがご一読いただければ幸いです。

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