排便ケアお悩み解消月間8月 part② -3日でラキソ
「排便がマイナス3日でラキソ15滴服用している方、なかなか排便がなくて4日、5日飲んでやっと出たと思ったら水様便でとっても大変なんです。どうにかなりませんか?」
先週お問い合わせがあったこのご質問🧐
疑問と感じてくださることが
まず第一歩だなと思います🥺
皆さんならどうお答えしますか?
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8月は
「排便にまつわるお悩み解消月間」として
ミニ情報をお伝えしていきます!
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出ないより出た方がいい!
だから
どんな形でも3日排便がなかったら
下剤を服用する
そんなルールが
現場にはまだあることを感じています。
(これを読んでいるあなたは違うことを祈ります)
こんなとき
まず考えて欲しいのは
【どんな便が出ているか】です。
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ここで鍵になるのは
ブリストルスケール!!!!
便性状スケール(ものさし)ですが
使っている方も増えてきましたね!
これは「消化管の動きの速さ」を表します。
ブリストルスケールで 6番、7番の軟らかさで
毎回出ているのだとしたら
10時間くらいで腸内を駆け抜けていることになります。
これは
「下剤が多すぎる」ことを意味しています💦
この場合に、腸のうごきを促進させる働きの
腸刺激性下剤を選択するのはナンセンス!
毎回、6番7番の水様便だったら
まずは
腸の音も聞きながら
本当に「腸が動いていないのか?」を
確認してみましょう!
腸刺激性下剤も、どの下剤もそうですが
薬はのんでから効くまでの時間
「作用時間」があります。
一般的に使われている下剤で
24時間を超えて作用する薬はないので
何日も飲んだからといってその薬の効果が
高まるわけではありません・・・
マイナス3日で次の日に出なかったら
「便の材料が腸内に無かった」ので
反応便も出ないのでは?と思ってください🙇♀️
看護師さんとぜひその方の食事量のシェア
(食物繊維量のシェア)をして
相談していきましょう!
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出ないよりも出た方が良い、から
どんな性状の便が出ているか
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施設で排便のケアを進めていこう!
そう思っている方の最初のアクションは
【ブリストルスケールを導入すること】です!
ここから
関わるみなさんで共通言語ができると
「心地よい排便」に向かう基礎が出来ますので
まず取り入れてみることをお勧めします✨
——— ポイントは「はかる」こと————
「マイナス3日の呪い」からは
そろそろ解かれていかないと
その優しさが裏目に出て
ケアをする方も
利用者さんの腸内環境も
自分らしく生きていいんだ、という肯定感も
辛い方に向かってしまいます。
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夏土用も明けました🍉🎐
季節が秋へ変わりますが、まだまだ暑い日が続きます。
皆様もご自身の身体を大事に思いながら
ブリストルスケールで体調もみながら
良い1週間をお過ごしください!
大関美里
介護福祉士, ユニット型特養, 社会福祉士